TOECのフリーキャンプ

自然のなかで「やりたいこと」に出会う。
子どもたちが生きていく上でかけがえのない経験がここにあります。

TOECでは一年をとおして様々なキャンプを行っていますが、それらはすべて「フリー(自由な)キャンプ」と呼ばれるものです。

キャンプのスタートは「あなたのやりたいことは何?」という問いかけから始まります。
用意された何種類かのプログラムから選ぶのではなく、誰かに決められる(決めてもらう)のでもない。自分の心に問いかけ、自分で考え決める「自由」。

初めはぽかんとする子が多いです。そこから、水を得た魚のようにやりたいことに飛びつく子、戸惑ったり周りの様子を伺ったりしながら始動する子など、反応はそれぞれ。この状況をつかみきれずに頼りなさそうにしている子もいますが、それもGOOD!権威的な大人がいないこと、余計なアドバイスや指示がないこと。そのことにより子どもたちは立ち止まり、存分に「今、ここにいる自分」と向きあうのです。他者の思惑や期待に応える必要はありません。ここでは大人が一緒に遊びながら、自分たちのその営みを保障し、寄り添ってくれること。それだけで、子どもたちの瞳は輝きはじめるのです。

もちろん、やりたいことが思い通りにならないことも出てきます。一緒に遊ぶ仲間が集まらない、自分に力量がない、道具が十分にない...そんなときに、あきらめる、協力者を募る、別のやり方を考える...正解も不正解もありません。どの道を行くか、自分の気持ちが道しるべになります。

起こった状況に子どもたちがどう応答していくか、私たちはこの「プロセス」を十分に保障したいと考えています。これは、意図的にそのような状況をつくり、体験させ、考えさせるという多くのキャンプとは似て非なるものです。子どもの意欲が満ちる中、知恵をつかう、おりあいをつける、自分や相手(の気持ち)を受け入れる......プロセスでしか培うことができない力があると考えます。

結果だけを重要視せず、安易な答えを与えるのでもなく、子どもたちが心からやりたいと思うことを基軸に、自分と向き合うTOECのキャンプ。手足を動かして、身体を使う。頭を使う。心を使う。五感がすべて稼働する。自然の中で、その子が本来持つ力に目覚めることは、勉強やスポーツやアート、すべての土台となります。

物ごとへの意欲、関心、自発性、創意工夫、やさしさ、思いやり、判断力、協調性、社会性。
子どもたちが生きていく力、人間の実力・底力を担う大切なものが、ここにあります。

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