子どもはわかる、自由なキャンプの面白さ

スタート直後、何人もの子どもたちが「TOECきてよかったなぁ」とか、「キャンプって楽しい なぁ」とつぶやいたり、話したりするのが見受けられました。

ミーティングに出ること、危険・破壊行為・暴力は禁止。これさえ守れば、基本的には子どもたちのやりたいことを存分にする時間となります。水を得た魚のようにやりたいことに飛びつく子。「ええっ と...」と戸惑ったり、周りの様子を伺ったりしながら、始動する子。子どもによって、それぞれです。

権威的な大人がいないこと、くどくどと説明したり、指示したりがないこと、大人は一緒に遊びなが ら、自分たちに寄り添ってくれること。それだけで子どもたちの瞳は輝き、意欲は拍車をかけて増していきます。

けれど、自由なキャンプのおもしろさはこれから。やりたいことが思い通りにならないということも でてきます。人が集まらない、自分に力量がない・道具が充分にない...など。そうした時には、あき らめる、協力者を募る、別のやり方を考える...正解も不正解もなく、どの道を行くか自分の道しるべ となります。

起こった状況にどう反応するか。このプロセスを十分保障したいと考えています。結果を重要視する あまり、知恵を使ったり、折り合いをつけたり、自分（の気持ち）を受け入れたりといった、プロセ スでしか培われないチカラが育ちにくい状況に子どもたちがいるように思えるのです。安易な答えを与えるのではなく、子どもたちが心からやりたいと思うことを基軸に自分と向き合うトエックのキャンプ。子どもたちの瞳の輝き、意欲と同じように留まるところを知らない心の成長を応援しています。ぜひ、冬休みも自由なキャンプで！