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ふらふらになるまで遊びます

  • カヌー・川遊びキャンプ

カヌーキャンプ①(2016.8.7~8/8)

日が暮れると執拗に襲ってくるアブたちに悲鳴を上げつつ、カヌーキャンプの川遊びは終わらない。飛び込み、川流れ、釣り、カヌー。冷えた子らはたき火にあたりながら、小枝に釣った小魚を刺し、あぶって食べている。それらが実にうまい具合に交代しあい、混ざり合い、進んでゆく。深山幽谷・清流勝浦川に歓声はいつまでも途切れない。到着して、わずか数時間しかたっていないのに、子どもたちの目の輝きはまるで別人だ。

吉野川・川の学校校長で作家の野田知佑氏は、教育の目的は子どもたちの自立を促進するためとし、トエックの活動・やり方は正しいと絶賛する。
一方、かの名著「川の学校」の中で『判断を取り上げ大人や学校が画一的な価値観やルールを押し付けるから、子ども達が無力になり判断も批判もしない馬鹿になる』と喝破している。本の帯文はこうだ。『川で遊ぶこと、それもとことん遊ぶこと、ふらふらになるまで遊びます。』しびれる言葉ではないか。
物事への意欲、関心、自発性、創意工夫、やさしさ、おもいやり、判断力、協調性、社会性、人間の実力・底力を担う大切なことはすべてここに在ると僕も確信する。

野田さん、彼らは決して馬鹿ではないし、馬鹿にならないよ。僕は、高笑いして、数人の子らとすっかり暗くなった川を下り、大物をとる仕掛けをつけに行った。結果は?朝にはばっちり大物のギギ!美味!

キャンプの風景