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元カウンセラー2人の絆

TOECフリースクールのあるTOEC農園で手づくり結婚披露パーティが開かれた。幸せな2人は、TOECキャンプカウンセラーOBのココイチ(矢田圭吾さん)とおたま(白石真弓さん)。ココイチは医大生なので、卒業を待って結婚とあいなった。

ココイチはキャンプのたびに、医学書と着替え等のキャンプ道具をつめこんだ重いバッグとギターを肩からつり下げ、はるばる徳島市から阿南市のTOEC農園まで自転車で駆けてきた。パワフルなのは体力だけではない。キャンプ中もまさにガキ大将として子供たちと少々やりすぎ?と思われるほど手加減なしに遊ぶ。

当然子供たちからも大人気で、ココイチの参加するキャンプを選んで参加を申し込む子供までいたほどだ。環境や、自然保護の住民運動にも積極的で、若者の政治参加を促すリーダー的存在でもあった。まさに文武両道を地でいく快男児だ。

一方のおたまもココイチに負けず劣らず、キャンプや住民運動にたくさんの汗と涙を流した。キャンプ中グループになじめずしずんでいる女の子の傍らでその子の気持ちに耳を傾け続けるおたま。あれあれ女の子は泣いていないのにおたまが涙々になっているではないか。一生懸命、その子の心情察するあまりおたまの方が辛くなってしまったのだ。

キャンプカウンセラーの専門性からすると、感情移入しすぎでほめられたものではないが、僕はこの心優しいおたまにたいそう感激したのだった。

おたまは念願の臨床心理士に先日合格し、カウンセラーの道にすすんでいる。おたまのようなスクールカウンセラーが学校に居たら孤立化する子供たちがどれほど救われるだろう。

化粧どころかススで汚れた顔や寝ボケた顔も見せあわざるをえないキャンプカウンセラーたち。ときに2週間も寝食を共にするのだから、とりつくろってもめっきはすぐはがれ、おのずと本性、本音が見えてくる。

そんなキャンプで育まれた友情は恋愛をも超越しているかのようだ。それだけに長く大切に愛を育んできた2人を僕は心から祝福する。県内外から集まる100人近い仲間も同じ気持ちだろう。

これから2人は、ココイチの医者としての最初の赴任先、沖縄で生活をスタートする。TOEC沖縄キャンプが一段とパワーアップすること間違いなし!