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「毎日楽しい」が、私もうれしい (穂高・母)

執筆者:米田悦子(穂高・母)

穂高が「毎日たのしい」という。

幼児フリースクールから自由な学校(以下、自学)に進学した時、何ともいえない"すっぽりおさまった感じ″をただよわせ、いそいそと学校へ通う姿。そしてそれがなお今も続いてかつ深まりを感じさせていること。端から見ていてなんだか充実しているんだなぁ、とっても。

入学する前、親子で自学を希望していたものの、人的経済的その他障壁のため、たくさんの話し合いがもたれた。その間、自分の身を案じる穂高の不安はどれ程のものだったか。それが入学後のスッポリ感に如実に現れたなと私は感じていた。だけどそれってすごく私的な一面にすぎなかったと思う。

最近穂高に「自学どう?」って聞いたら、「最初入って(入学して)ごはん食べる時、プーさんに(ごはんorおかずを)入れてもらって幸せ」だってサ。(それって春の話でしょ?!)。

なるほどもじもじ一年生の穂高が困っている時、何気なく手を差しのべてくれたプーさんの愛がしょっぱなすでに穂高と自学の距離をぐっと縮めていたって訳ネ。それだけじゃない、スタッフと穂高のやりとりのひとつひとつがちゃんとつむがれているんよな。

原因はともあれ穂高の「毎日楽しい」が私もうれしいし、いや実にうらやましい。

ところで穂高曰く、「さんすう」はむずかしいから、パッと終わらせて、寝転ぶ。悦子「へぇーそう」パッと終わっているかいないかは私には見えないけれど(大いに凝っている悦子)パッと終わらせることができると穂高が感じていることにガク然とする。自学なんだなァ。

今、幼稚園教諭の資格試験で少ない時間ながら勉強する中で、なぜか中学校の校訓が思い出されて頭から離れない。「自主・協和・勤労」ムズカシイ言葉だけど、今頃になっていい校訓だなぁと思う。(ご多聞にもれず、我が中学にそれが十分にあったとはいい難い…)

そして、そのどれもが高々とうたわれていないのに、自学にはある、TOECにはある。そのことにまた驚く。